2021-08-23から1日間の記事一覧

武田泰淳の恥ずかしさ その2

すが秀実が、武田泰淳の『司馬遷』に見出すフェティシズムとは、次のようなものである。 言うまでもなく、司馬遷もまた、銃後の刀筆の吏である。では、司馬遷が弱者であり、他の者が強者ぶるのは、何の理由によるのか。それは。前者が宮刑を受けた「生き恥さ…