2020-04-25から1日間の記事一覧

大西巨人と中村光夫の論争 その4

中村は、自らの短編集『虚実』(一九七〇年)の「あとがき」に次のように書いた。 事物を言葉で表現するのは、何らかの形で嘘をつくのを強いられることだが、嘘が嘘としての機能を果たすためには、本当に見えなければならない、という当り前のことが、いくぶ…