2020-03-25から1日間の記事一覧

失われたラザロについて――中村光夫、三島由紀夫、転向 その4

ブランショに、革命=恐怖政治を文学と直結させていくのは、むろんサドの存在である。 一七九三年に、革命と《恐怖政治》とに完全に一致していた一人の人物がいた。〔…〕サドは優れた作家である。作家のすべての人間の中で最も孤独であり、それなのに公共的…