2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

資本主義リアリズム――「この道しかない」のか?(マーク・フィッシャー)その3

かつて社会主義リアリズムというのがあった。ロシア革命を成就したソ連においては、社会主義がリアリズムたり得た。したがって、それが必然性であり普遍性であった。だが、革命を実現していない資本主義国(例えば日本)に移植された時、それは途端に矛盾を…

資本主義リアリズム――「この道しかない」のか?(マーク・フィッシャー)その2

したがって、単にアナーキズム的、ヒップホップ的な「反」資本主義ではなく、資本主義とは異なる「普遍性」でもって対抗しなければならない。「バディウが力説したように、有効性のある反―資本主義とは、資本への反発でなく競争相手(ライヴァル)でなければ…

資本主義リアリズム――「この道しかない」のか?(マーク・フィッシャー)その1

資本主義リアリズム作者: マークフィッシャー,セバスチャンブロイ,河南瑠莉出版社/メーカー: 堀之内出版発売日: 2018/02/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 著者は1968年生まれ、私と同年である。最後までうつ病と闘った…