2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

小谷野敦氏の批判について

小谷野敦が、拙稿「江藤淳のプラス・ワン」(「子午線vol6」)を次のように批判している。 中島は江藤が、日本国憲法第一条について、「しかし、この第一条を即物的に読めばはっきりしていることは、いわゆる「主権在民」です。「主権在民」という以上は、…

すが秀実の講演「1968年以後の大学」について その2

この「ヒステリー」から「分析家」へとディスクールの移行から、さらにさかのぼってみたい誘惑に駆られる。それは、先日の記事でも書いた「江藤淳とヘーゲル」の問題に関わってくるからだ。 「大学のディスクール」とは、ポスト政治の「専門家=官僚」の支配…

すが秀実の講演「1968年以後の大学」について その1

先日の記事で触れた、すが秀実氏の講演「1968年以後の大学」は刺激的だった。とりわけ末尾に触れたラカンの4つのディスクール(言説)をベースに、大学の現在を読み解こうとする内容はきわめて示唆に富むものだった。以下、簡単にその講演末尾の部分の要旨…

シンポジウム「日本近代の〈知〉と大学」

学内的な「お祭り」イベントですが、参加自由です。 すがさんの講演「1968年以後の大学」、綱澤さんによる文芸学部創立の頃をめぐる講演(タイトル未定)があります。シンポジウム 『日本近代の〈知〉と大学』10月16日 15時〜17時アカデミックシアター3号館…