2015-04-29から1日間の記事一覧

江藤淳と大江健三郎 戦後日本の政治と文学(小谷野敦) その2

繰り返せば、その時「政治と文学」の二項を媒介したのが、「人民戦線=青春」だった。ここにおいては、中野重治が転向して私小説を書くことも、小林秀雄が「私小説論」において、私小説をマルクス主義のタームで捉えることも、すべて「同心円」の中で矛盾な…