2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冷戦後を生きはじめた言論空間

「週刊読書人」の1月31日号の「論潮」に、上記今月の論壇時評が掲載されています。

大理石の男(アンジェイ・ワイダ) その2

このストから「連帯」結成までが、続く『鉄の男』の主題であり、そこではアグニェシカが、グダンスク造船所で出会ったビルトークの息子「マチェック」(言うまでもなく、『灰とダイヤモンド』の主人公と同じ名)と結婚、しかも彼はストライキの指導者という…

大理石の男(アンジェイ・ワイダ) その1

「ポーランド映画祭2013」が大阪で開催されたので、この機会に改めて、ワイダの『地下水道』(1957年)、『灰とダイヤモンド』(1958年)、『大理石の男』(1976年)、『鉄の男』(1981年)をまとめて見た。 四作はそれぞれ、第二次大戦下のワルシャワ蜂起、…

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(ジム・ジャームッシュ)

かつての輝きはないかもしれない。物語も単調だろう。 だが、そのクールな映像と音楽は、一度この世界のソファーに、アダム(トム・ヒドルストン)とイブ(ティルダ・スウィントン)のように身を沈めてしまうと、いつまでも浸っていたくなる。 『創世記』の…