2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
クローネンバーグの新作の評価が異様に低いので(一時、「Yahoo」では1点台だった)、心配しながら見に行ったが、どうしてどうして、これが面白かった。 すでに指摘があるように、白のリムジンを「舞台」としているのは、奇しくもレオス・カラックスの13…
ポルトガルの新星ロドリゲスが、ついに関西上陸、満を持して見に行った。 一見、オデットは、訳のわからない奇行を繰り返す、危ない女性にしか見えない。だが、彼女は、「呼ばれ、感じ、同化する」ことにおいて、むしろ作品を通して一貫しているのだ。 例え…
人間はオイディプス、予言的動物である。先行する言葉に、どうしようもなく引きずられ、身も心も振り回される。それが神託ならぬ、肉親の日記であればなおさらだろう(もともと、今作の原作は戯曲だったという)。たとえ、そこに嘘がまじっていても。いや、…