2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ブルー・バレンタイン(デレク・シアンフランス)

いつのまに二人はすれ違ってしまったのだろう。 一組の夫婦が離婚にいたる一日を、二人が出会い、恋に落ち、問題を乗り越え、結婚へとたどり着いていった過去のプロセスとともに同時並行的に映し出していく。そして、結婚式と別れのシーンがラストに同時にや…

八日目の蝉(成島出)

「八日目」という未来の時間は、いったい誰のものか。 良くも悪しくも「キレイだ」という印象だ。 この作品には、過去―現在―未来という垂直的な時間軸しか存在しない。横の水平的な人間関係や葛藤、いわゆる「他者性」は、きれいに除去されている。他者は未…